11月19日――。前日より5度ほど低い急な冷え込みの中、成田国際空港では旅客機がせわしなく飛び交う。午後3時、国際線の到着ゲート内は、緊迫した空気に包まれていた。
搭乗口から到着ロビーまでの通路に、テレビや新聞社のカメラマンがひしめき、ある便の到着を待っていた。
JAL746便。午前9時台にマニラを発ち、午後3時前に成田に着く予定のこの便は、一人「重要犯」の男を乗せていたのだ。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル