1964年、原宿にオープンした小さなブティックからスタートした「マドモアゼルノンノン」。

 良質な素材を用い、熟練の技で長く愛される服を作り続けて60年。着る人の魅力を引き出す服でありたいという思いは、今も変わっていない。

 その60回目のアニバーサリーを記念して、11月2日、パパスカフェ丸の内店で、平野レミさん、和田明日香さんのスペシャルトークイベントが開催された。

“料理愛好家”としてひっぱりだこのレミさんと、料理本“地味ごはん”シリーズが人気の明日香さん。話題の嫁姑コンビがどんなトークを繰り広げるのか……。

 当日はあいにくの空模様だったが、会場となったパパスカフェ丸の内店は、抽選にあたったお客さまで満席。レミさん、明日香さんが登場すると、大きな歓声が湧いた。

 当日のテーマは「親から子、子から孫へ、人と人を繋ぐ」。長く愛される服づくりを掲げるマドモアゼルノンノンにふさわしい。

 イベントでは、さまざまな話題が飛び出した。和田誠さんとの新婚時代の話、子育ての話、嫁姑の話、そしてメインは料理の話。

レミ いいものって、ずっと受け継がれていくのよね。家庭の味も同じ。

明日香 お母さんの定番料理『牛トマ』も、アメリカ人だったお祖父さんの実家で代々受け継がれてきたものだよね。

レミ そうなのよ。100年続くレシピ。あーちゃん(明日香さん)とこでも、子どもたちに、つくってあげてるのよね。

2003年、丸の内3丁目の交差点角にオープンした旗艦店パパス&マドモアゼルノンノン丸の内本店。そこに併設されたパパスカフェ丸の内店が今回のイベントの会場となった。ゲストのレミさん、明日香さんはマドモアゼルノンノンの洋服で登場。「いい素材から丁寧につくられた服は、着ているうちにどんどん愛着がわいてくるのよね」とおふたりとも着心地の良さを実感していた。

 レミさんは「スキンシップも大切だけど、ベロシップもね」と語る。「ベロ」の感覚が共通だと、食卓を囲むのも楽しくなる。それが家族の絆を強くする。母と娘が一緒に楽しめるマドモアゼルノンノン。それもまた親子を結びつける絆となるのだ。

 レミさん、明日香さんの息の合ったのやりとりに、会場は大いに盛り上がった。

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source : 週刊文春 文藝春秋メディア事業局