10億円超が貸金庫から消えた、犯罪史に残る巨額窃盗事件。女性銀行員は華麗なる「メガバンク一族」に嫁ぎ、借金生活からの“倍返し”を目論んで金塊を掴んだのだった――。逮捕直前の彼女に、記者は改めて直撃した。
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連続報道 三菱UFJ銀行
#3 《三菱UFJと半沢頭取を査定する》副支店長が“司忍”を名乗り顧客を脅迫していた!
#4 三菱UFJ銀行 “貸金庫10億円窃盗”女性行員を直撃した!
#5 【記者解説】三菱UFJ銀行 貸金庫から十数億盗んだ“犯人”を独占直撃
#6 三菱UFJ銀行 “貸金庫10億円窃盗”女性行員(46)は11年前に「破産寸前」だった
#7 今回はこちら
「最近、支店の管理職になったんです。朝は一番最初に出勤して、支店の鍵を開けないといけない日があるから、早くて大変なんですけどね」
東京23区の北西部に構える一軒家。訪れた親類に、その女性――どこか有名女優を思わせるふくよかな容姿の銀行員は、疲労感を滲ませつつも、誇らしげに近況を報告していた。
メガバンクで着実にキャリアを重ねていた女はこの数年後、立場を利用し、貸金庫から十数億円相当の顧客の資産を盗んでいたことが発覚。警視庁に14日逮捕された今村由香理(46)だ。交流のあった親類の女性はショックを露わにし、小誌記者にこう告白する。
「私に管理職になったことを話していた時から、貸金庫の盗みをやっていたんでしょうか。お金に困る様子は見たことがなかった」
だが小誌が取材を進めると、今村の過去に「借金トラブル」の存在が浮かび上がったのだ――。
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source : 週刊文春 2025年1月23日号