キヤノンが1月30日に昨年12月期連結決算(米国会計基準)を発表した。純利益が前期比39.5%減の1600億円。従来予想は同23%増の3250億円だっただけに、4年ぶりとなる減益決算に市場はサプライズに包まれた。

「主因は、2016年12月に約6600億円で買収した旧東芝メディカルシステムズ(現キヤノンメディカルシステムズ)について、のれん代の減損損失1651億円を計上したこと。御手洗冨士夫会長兼社長(89)の決断が仇になったようなものです」(メガバンク幹部)

1995年以降、30年にわたって経営を舵取り

 経緯を振り返ろう。当時、経営危機に陥っていた東芝は虎の子の黒字事業だった東芝メディカルの売却を表明。入札にはキヤノンのほか、富士フイルムホールディングスなど有力企業や投資ファンドが殺到し、当初は4000億円程度と見られていた落札額は、最終的に7000億円近くまで高騰した。

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source : 週刊文春 2025年2月13日号