〈あまりの金額に担当者が緊張し過ぎています〉
市民から巨額の寄付があったことを報告する兵庫県宝塚市の公式SNSの投稿は、うろたえていた。
寄付総額は約254億円――気が動転するのも当然か。
宝塚市が市内在住の元会社役員・岡本光一さん(77)、明美さん(75)夫婦からの寄付を公表したのは2月3日のことだった。
「あまりにも大きな額だっただけに、岡本夫妻には取材が殺到し、記者会見まで開かれた。老朽化した市立病院の建て替えに400億円の費用がかかることを知った夫妻は、市民のためになればと建設費に250億円、医療機器の購入費に4億円のポケットマネーを寄付することを決断したそうです」(社会部記者)
あるところにはあるものだが、なぜ岡本夫妻はこれほどの額を寄付できるのか。夫妻の知人が語る。
「光一さんはキーエンスの元常務取締役。明美さんも同社の社員でした」
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source : 週刊文春 2025年2月20日号