昨年の都知事選挙の候補者に、AIのスペシャリストがいたことをご存知ですか? 誰もがAIと無関係ではいられない今日、政治は、教育は、はたまた“池上彰”は。その現在と未来を、池上彰氏と安野貴博氏が徹底討論!
池上 AIエンジニアであり、起業家であり、SF作家でもある安野貴博さんが一躍有名になったのは、昨年7月の東京都知事選挙で、56人の候補者中5位の票を得たためです。選挙前の生活とは、ずいぶん変わったでしょう。
安野 変わりました。政治の世界ではまったくの無名でしたし、選挙期間中もメディアに取り上げていただくことはほぼほぼありませんでしたから。
池上 犬のポスターが貼り出されたり、いろいろな人が立候補した選挙でした。

安野 にぎやかでしたよね(笑)。
池上 そもそもなぜ、都知事選挙に出ようと思ったんですか。
安野 実は学生時代から、政治の世界をテクノロジーで改善できるのではないかと考えていたんです。当時も国会の議事録を解析するシステムを開発していたりしたのですが、まだ技術的に難しいことがたくさんありました。
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source : 週刊文春 2025年5月1日・8日号






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