心筋虚血と診断された上皇。入院中、美智子さまは3日続けてお見舞いされ、連日4時間以上を病院で過ごされた。今年1月に出版された歌集には――。
三日の旅終へて還らす君を待つ庭の夕すげ傾ぐを見つつ
遡ること51年前。1人の女性が夫の帰りを待っていた。庭には、ほのかに光る月の色をたたえたユウスゲの花が、傾いだように咲いている。夫と出会った場所にも縁が深く、夫ともども愛してやまない花だ。

それから激動の半世紀が過ぎた。重い責務をようやく下ろした夫に心臓の異変が見つかり、入院することに。女性は3日、病院に通った。かつてと同様、その帰宅を願いながら――。
◇
5月6日の午後。都心に雨が降りしきる中、上皇(91)と美智子さま(90)を乗せた1台の車が赤坂御用地の仙洞御所を出発した。向かった先は文京区・東京大学医学部附属病院。上皇にとって13年ぶりのご入院だった。
「4月中旬の定期検診で、心筋虚血の疑いがあることが判明。自覚症状はありませんでしたが、心電図で所見が認められ、仙洞御所での再検査の後に検査入院することとなりました。上皇陛下は、侍医からの説明を冷静に受け止めていらっしゃったといいます」(宮内庁関係者)
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source : 週刊文春 2025年5月22日号






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