“スーパーゼネコン”の一角・大成建設が8月12日、海洋土木大手の東洋建設に対するTOBを開始した。買収総額は約1600億円で、建設会社同士のM&Aとしては過去最大級となる。

 両社の売上高(2025年3月期)を合算すると2兆3268億円。業界2位の大林組(約2兆6201億円)に肉薄する。

 買収の陰の仕掛人は、任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」だ。YFOは任天堂中興の祖といわれる山内(ひろし)氏の孫(戸籍上は次男)の山内万丈氏が代表を務め、東洋建設の株の約3割を保有する筆頭株主だった。

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source : 週刊文春 2025年8月28日号