「身近な人や最愛の家族が陰謀論にハマっていくのを目の当たりにするのは、とてもつらいこと。最初はただただ混乱するしかありませんでした」
母親が陰謀論に陥った経験をそう話すのは、30代男性のAさんだ。
陰謀論にハマった人に対し、家族にできることはあるのか。そして、陰謀論からの“生還者”は、何をきっかけに脱出することができたのか。「陰謀論の研究」連載第5回は、当事者たちの本音に迫った。
優しかった母が「ふざけんじゃねえバカヤロー!」
Aさんの母は、新型コロナウイルスの流行が始まり社会が混乱に包まれた2020年ごろから、「政府はコロナを使って我々をコントロールしようとしている」「コロナは中国が意図的にばら撒いた」といった内容の動画を送ってくるようになった。「目を覚ましてほしい」との思いから母と同居する父に相談すると、それが母に伝わり、過去に経験がないほど激高された。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春
他の記事を読む
- 陰謀論からの“生還者”が語る「僕はたった一言で救われました」|連載「陰謀論の研究」(5)
- ヘルシンキ大学の心理学者が徹底解説!もし家族が「陰謀論」にはまったら…《5つの救出法》|連載「陰謀論の研究」(4)
- 「人間の脳は真偽を見極められない」脳科学者・中野信子が語る「人が陰謀論にハマる理由」|「陰謀論の研究」(3)
読み込みに失敗しました
お気に入り記事