日本最大の暴力団・山口組で次々に発表された幹部人事が波紋を呼んでいる。
今年4月、神戸山口組との10年間に及ぶ抗争の「終結」を宣言した山口組。ほぼ同時期、ナンバー2として実質的に組織を取り仕切る若頭に、髙山清司氏(78・現相談役)に代わって竹内照明氏(65)が就任した。
「山口組若頭の交代は、実に20年ぶり。六代目山口組の司忍(本名・篠田建市)組長は現在83歳。組長に定年はないとはいえ、竹内若頭の七代目就任が現実味を帯びてきたと囁かれている」(社会部記者)
そして今月8日、司組長や髙山相談役、竹内新若頭の出身母体で、山口組の最有力二次団体である弘道会会長が代替わりしたのだ。
「弘道会は80年代に司組長が名古屋で結成した組織。山健組など関西の組が主流だった当時、急速に勢力を拡大しトップにのし上がった。この台頭への反発が山口組分裂のきっかけにもなったが、強固な組織と豊富な資金力で当面は弘道会支配が続くだろう」(暴力団に詳しいジャーナリスト)
竹内新若頭に代わって弘道会新会長に就任したのは、岐阜に拠点を置く野内組の野内正博組長(59)だ。
「山口組きっての武闘派、斬り込み隊長などと呼ばれるが、組織のためにとことん汗をかく人物。山口組分裂以降、野内組は全国で敵対組織に数々の襲撃事件を仕掛け、有力な組員を引き抜くなど勢力拡大にも積極的だった」(山口組関係者)
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source : 週刊文春 2025年9月25日号






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