「デビューした版元は実家みたいなもの。悲しさはありますが、自分の尊厳を守るための決断でした。後悔はありません」
そう語るのは作家の深沢潮氏だ。7月24日発売号の『週刊新潮』のコラムで名指しで差別を受けたとして新潮社に抗議していた深沢氏だが、9月30日、同社と結んでいたすべての出版契約を終了。デビュー版元との決別を選んだ。その経緯と現在の心境を初めて明かした――。
版権をおろすことができて、ようやくスッキリしました。新潮社という大きな版元と縁が切れるのは作家にとってかなりの損失ですが、今回の対応にはそれだけ失望しましたから。
コラムを知ったのは雑誌が発売した翌日のことでした。新刊の感想を見るためⅩでエゴサーチしたところ、『週刊新潮』のコラムで私が揶揄されているというポストを見つけ、すぐに購入しました。読んで、その内容に驚きました。私を含めた3人の実名を出して、「日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな」と書かれている。私の経歴について朝日新聞が隠し、「韓国人の子女だと明かしたのはだいぶ後」と書くなどの事実誤認もありました。
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source : 週刊文春 2025年10月16日号






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