自公の連立解消で混沌とする中、立憲民主党の小沢一郎氏(83)が“沈黙”を破った。自民党総裁選で高市早苗氏が当選して以来、小沢氏のX(旧ツイッター)の投稿はノーベル賞受賞者への祝意、クマ襲撃への注意喚起などばかりで、普段は頻繁に投稿する、政局への言及が途絶えていた。
だが12日午前に突如、自身のYouTubeチャンネル「いっちゃんねる」に11分間超の動画を投稿した。
動画で小沢氏は「自民党が公明、(創価)学会の気持ちを抱えていくことができなくなってしまった。これは自民党の統治の能力が著しく低下してるということなんですよ」と語った上、高市氏を「高市君」と呼び、「高市君の体質、物の考え方、これには誰もついていけない」と批判した。
そして「野党が協力してこの権力構造を変えなくちゃだめだ、政権を代えなくちゃだめだ」と「大同団結」を主張した。
政局の節目になると、雲隠れしたり急に動いたりを繰り返してきた。1993年に細川護熙政権を樹立して自民党を初めて下野させた時もしかり、2003年に民主、自由両党で合流する時もしかり。それだけに今回も小沢氏の動きが見えなくなると「古株の永田町雀は固唾をのんでいた」(政治部記者)。

小沢氏は「団結」と言いつつ、具体的な自身の動き方には言及していない。疑心暗鬼が渦巻く中、野党界隈で流れたのが「小沢氏の離党説」だ。
「機を見て小沢グループ十数人を率いて立憲を飛び出す構想が取り沙汰されている。絶妙な人数で『小沢新党』を作れば、政権入りを目指す、政界再編に関わるなど、キャスティングボートを握って他党と交渉できるという考えがある。小沢氏は今でも本気の野心を持っているが、複数の側近から『離党は思いとどまるべきだ』と反対の声もある」(政治部デスク)
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source : 週刊文春 2025年10月23日号






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