11月4日、12歳のタイ国籍の少女を東京・文京区の個室マッサージ店「リラックスタイム」で働かせていたとして、警視庁が経営者の細野正之容疑者(51)を労働基準法違反(最低年齢)容疑で逮捕した。少女は6月下旬に母親に連れられ短期滞在で入国し、男性客相手に性的サービスをさせられていたという。母親は少女を店に置き去りにしていなくなり、9月になって少女が東京出入国在留管理局に駆け込み、発覚した。
「店は湯島駅近くの雑居ビルにあり、表向きはタイ古式マッサージ店を装っていた。ただ、裏オプションとして数千円〜1万円ほどの追加料金を支払えば、『ヌキ』(性風俗で射精を指す)までできるシステムだったようだ」(社会部記者)
風俗系のネット掲示板には、同店の性的サービスの口コミが複数投稿され、「湯島界隈では知られていた」(風俗店関係者)という。

「少女は約1カ月間でおよそ60人の相手をさせられていたが、売り上げの約63万円は経営者の男が全額受け取り、約半分が母親に関係する口座に振り込まれていた。少女は住む部屋も与えられず店の台所に寝泊まりしており、保護された後、『客の相手が嫌でたまらなかった。働かなければタイにいる祖父母や妹など家族が生活できなくなると思い仕方なくやっていた』と話している」(捜査関係者)
警視庁が摘発した外国人の人身取引被害者としては最年少。捜査幹部は「幼い子どもが性的に搾取されており、国際的にも極めて重大な事件。緊急的に労働基準法違反で経営者を逮捕したが、斡旋したブローカーを含め徹底的に捜査する」と語気を強める。
少女の母親は10月に台湾で売春し拘束された。タイでは、貧しい家庭の女性などがセックスワーカーとして海外で出稼ぎをする事例は珍しくないという。
「現地には渡航費の立て替えや航空機の手配などを行う人物がいて、日本側で受け入れるブローカーと繋がっている。飲食店でのアルバイトと偽って連れて来るケースもあるが、事件として表面化するのはごく一部」(前出・捜査関係者)
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source : 週刊文春 2025年11月20日号






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