24時間で一周する短針が示すのは、旅人のもうひとつの時。
その穏やかな歩みを包むローズゴールドの輝きに、知性と優雅さが宿る。
カラトラバが紡ぐのは、時を超えて続く旅の哲学である。
Photographs : Jun Udagawa
Styling : Eiji Ishikawa(TABLEROCKSTUDIO)
Realization : Yuji Kuramochi
PATEK PHILIPPE |カラトラバ Ref.5224R
24時間ダイヤルを追跡する2本のセンター針で、ホームタイムとローカルタイムを計測する革新的なトラベルタイム・カラトラバ。短針は24時間で一周する構造で、独自のインデックス配置が特徴。ローズゴールドの温もりとネイビーブルーの調和が旅情を誘い、繊細なポリッシュや曲線美が高貴な存在感を放つ。実用性と美しさを両立した、洗練された腕時計だ。自動巻き、18KRGケース、ケース42mm、パワーリザーブ最小48時間、カーフストラップ、30m防水、976万円

ジュネーブの名門パテック フィリップが2023年に発表したRef.5224Rは、トラベルタイム機構と24時間表示を組み合わせた新しいカラトラバである。1920年代にブラジルの販売店ゴンドーロ&ラブリオ社のために製作されたクロノメトロ・ゴンドーロに着想を得て、コレクションに新たな息吹を吹き込んだ。
この時計の最大の魅力は、24時間スケールを備えたメインダイアルに2本のセンター針でホームタイムとローカルタイムを同時に示す独創的な構造にある。ホワイト夜光付のローズゴールド針とスケルトン針が出発地と現地の時刻を優雅に描き分け、異なるタイムゾーンを往来する人々に確かな利便性をもたらす。
直径42mm、厚さ9.85mmという絶妙なプロポーション。ローズゴールドケースの温かな輝きと、深みのあるネイビーブルーダイアル、同色のカーフスキン・ストラップが織りなすハーモニーは、まさに芸術の域に達している。
心臓部のキャリバー31-260 PSFUS 24Hは、自動巻ムーブメントの精緻さとデュアル・タイムゾーン機能を融合。最小48時間のパワーリザーブを誇り、長旅でも確実な時を刻む。伝統と革新、美しさと実用性ーーすべてを備えたこの一本は、真の時計愛好家の理想を体現している。
商品の問い合わせ先 パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター ☎03-3255-8109 https://www.patek.com
source : 週刊文春 2025年11月20日号






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