愛媛県最大の信用金庫である「愛媛信用金庫」。タオルと造船で知られる風光明媚な港街・今治市で、愛媛信金の前身となる「今治市信用組合」が誕生したのは、戦後間もない1951年のことだった。
「その後、松山市を地盤とする『松山信用金庫』を吸収合併し、現在の『愛媛信用金庫』に改称しました。以降、県下の信用金庫を吸収合併して営業エリアを拡大。信金としては県トップの業績を誇っています」(地元記者)
そんな愛媛信金に、ある異変が起きているという。
愛媛県には今、経済界から熱い視線が注がれている。
「政府は11月中に定める総合経済対策に、造船業再生へ向けた総額1兆円の官民投資を盛り込む方針です。造船業が“国策”として脚光を浴びたことで、“造船王国”今治などで船舶関連の投資が増え、地域経済に追い風が吹いています」(同前)

過去最大の巨額赤字を計上
実際、地元の二大銀行である伊予銀行と愛媛銀行は、9月の中間決算でいずれも増収増益となった。こうした好況の兆しを後目に、愛媛信金では前代未聞の事態に陥っているというのだ。
「9月期決算で、過去最大の巨額赤字を計上するというのです」(愛媛信金関係者)
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source : 週刊文春 電子版オリジナル






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