畠山氏はIATの系列キー局であるテレビ朝日の出身で、テレ朝局員たちは「レジェンド局員」と口を揃える、華々しい経歴の持ち主だ。

「1983年に入社しスポーツ畑で活躍。2000年代初めに、民放視聴率で万年4位だったテレ朝を押し上げた功労者です。今やテレ朝のキラーコンテンツとなった、サッカー日本代表や世界水泳の中継の草創期から携わった。また、人気スポーツバラエティ『夢対決とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』の初代プロデューサーでもあります」（テレ朝局員）

一部の社員から陰で『IATの金正恩』と…

　テレ朝の編成部長を務めた後、2012年にIATの東京支社次長兼営業部長に転属し、16年に同局の常務に昇進。そして18年から社長を務めている。その畠山氏について局内から悲鳴にも似た声が上がっている。

「多くの社員が畠山社長の横暴な言動に我慢の限界を感じています。一部の社員から陰で『IATの金正恩』と呼ばれるほどの絶対的な存在で、誰も逆らうことはできません」

　畠山氏について、古巣のテレ朝局員からは「熱血漢タイプのテレビマン」と評する声がある一方、IATのある若手社員の言葉を借りれば「超・昭和の体育会系」だという。