「仲間に入れてくれてありがとう!」
「一緒に誇りある日本をつくっていきましょう!」
10月1日、JR品川駅前で街宣に立ち、観衆を前に涙ぐみながらそう語ったのは、参政党の政調会長補佐の豊田真由子氏(51)だ。華々しい再出発を遂げたかに見えたが、その裏では早くも火種が燻っていて……。
豊田氏の参政党入りが発表されたのは、9月8日のことだった。
「神谷宗幣代表は定例会見で、『ボードメンバー』と呼ばれる党役員に豊田氏を選び、政調会長の安藤裕議員の補佐に起用する人事を明かしました。選挙への出馬は明言しておらず、党の政策立案を下支えしているようです。神谷代表は豊田氏を『官僚、議員の経験があり、能力があって思いがある方』と評価。さらに『1回トラブルがあったからといって、政治生命が終わるのはよくない』と語っていました」(政治部記者)

神谷氏の言う「トラブル」とは、2017年6月、「週刊新潮」が報じた、豊田氏による政策秘書の男性へのパワハラや暴言のこと。秘書が運転する車内で、豊田氏が〈このハゲー!〉〈ちーがうだろー!〉などと罵ったのだ。結果、自民党を離党せざるを得なくなり、無所属で出馬した同年10月の衆院選で落選。だがその後、豊田氏はハーバード大学公衆衛生大学院修了や元厚労官僚の経歴を武器に、新型コロナ下でテレビ露出を増やしていった。この間、彼女を支えた一人が、生コンクリート・建設資材の総合商社、山一興産の柳内光子社長(86)だ。
「自民党を中心に政界にも顔が広く、昨年末と今年5月には石破茂首相(当時)とも会食をしています。豊田氏は彼女が営む特別養護老人ホームの顧問に就任していました」(前出・政治部記者)

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source : 週刊文春 電子版オリジナル






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