ソフトバンクグループ(SBG)は2025年12月31日、チャットGPTを手がける米オープンAIへの225億ドル(約3兆5000億円)の追加出資が完了したと発表した。同社への出資総額は計347億ドルで、持ち分比率約11%の大株主となった。SBGは12月29日にもデジタルインフラへの投資専門の米投資会社デジタルブリッジ・グループの買収を発表したばかり。

「昨年1月に孫正義会長兼社長がトランプ米大統領と面談。4年で5000億ドルのAI投資を行う『スターゲート構想』を披露し、米インテルなどへの出資を行ってきました。大統領との面談にはオープンAIのサム・アルトマンCEOも同席していた」(金融関係者)

 孫氏がAI関連投資を急ぐ一方、昨年末には娘も注目された。長女の川名麻耶氏(44)が、これまで明かしてこなかった出自を突如公表し、山形県のバイオ繊維開発のスパイバーを支援することを発表したのだ。

幼稚舎から慶應一筋の川名氏(AiロボティクスHPより)

 川名氏は慶應大学経済学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。投資銀行部門に勤務し、19年にブランドコンサルティングを手がけるBOLDを設立して代表取締役CEOに就任。Aiロボティクスの社外取締役も務める。

 スパイバーは慶應大学大学院出身の関山和秀代表と菅原潤一代表が07年に設立。スポーツアパレルのゴールドウイン、英バーバリーなどを顧客に持つ、企業価値が10億ドル以上で未上場のユニコーン企業だ。クールジャパン機構や米投資ファンドのカーライル・グループなども出資している。

「だが、投資額に比べると売上は僅か。人件費を始め、多額の研究開発費が先行し、毎期のように巨額の赤字を余儀なくされている。17〜18年には、財務責任者、最高事業開発責任者、研究開発部門マネージャーなどが相次いで辞めていった」(メガバンク幹部)

 また、同社の代表の2人は研究者であり、取締役など幹部に経営に長けた人材がいなかった。昨年末には約360億円の借入金の返済期限が迫るなど財務内容が悪化していた。26年12月期までに生産能力を拡大させ、大幅増収を見込んでいるが……。

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source : 週刊文春 2026年1月15日号