岸田文雄新総裁の下で発足した自民党新執行部。幹事長に就任したのは甘利明氏(72)である。甘利氏といえば、2016年に小誌が“1200万円口利き疑惑”を報道。十分な説明責任を果たさぬまま、第二弾記事掲載号の発売日である1月28日に経済財政政策担当大臣を辞任した。

 

あれから約5年。記者会見で口利き疑惑について質問された甘利氏は「質問が出尽くすまでお答え致しました」と“説明責任は果たしたこと”を強調した。だが、本当にそうだろうか。そこで、すべての元となった「週刊文春」の甘利氏追及キャンペーン記事を再公開する。(※肩書きや年齢は2016年当時のまま)

 

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一月二十八日、甘利明TPP担当大臣が辞任した。小誌が「収賄」疑惑を報じてから七日後の出来事だった。乱れ飛ぶ揣摩臆測や事実誤認を打ち消すために、小誌が一定の説明責任を果たす必要があるのも確かである。今だから明かせる辞任スクープの全貌とは――。

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source : 週刊文春