(とものうなおこ 1961年生まれ。新聞、雑誌記者を経て独立。皇室問題について長期取材を続けており、「文藝春秋」「週刊文春」などで執筆。著書に「雅子妃 悲運と中傷の中で」「皇后雅子さま物語」(いずれも文藝春秋)などがある。)
10月1日の宮内庁による秋篠宮家の長女、眞子内親王殿下のご結婚についての正式発表は、慶事とは思えない程の後味の悪さがあった。結局は一時金を受け取らず、儀式を行わないという妥協点で、事態を収めようとしている感は否めない。
今回の異例ともいえる会見は、眞子さま、皇室、さらに国民にとって、誰も得をしないものとなるということを、宮内庁のトップ、西村泰彦長官は予測できなかったのだろうか。
宮内庁の会見があったこの日、天皇陛下は宮中祭祀の「旬祭」にご出席になられた後、ご執務をなさっていた。雅子皇后陛下は9月に新御所に移られたばかりの荷物を片付けられていたという。
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会見の内容を両陛下は事前に文書でご確認されていたが、文中に「誹謗中傷」という言葉があることに気を留められたとされる。
両陛下は代替わりされて以降、宮内庁ホームページを通じてマスコミ報道に対し、事実誤認の訂正や抗議をされることはほとんどなくなっている。こうした両陛下の姿勢と、文書内に見られた強い表現には大きな乖離があった。
午後2時からの会見で加地隆治・皇嗣職大夫は、眞子さまと小室圭さんが10月26日に結婚され、「結婚一時金は受け取らない」「儀式、行事、お祝いは行わない」ことを発表した。
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source : 週刊文春 2021年10月14日号