河井元法相による買収事件を「説明が必要」と批判してきた岸田首相。衆院選では、激戦区の岸田派
女性議員の応援に入った。だが、その遊説に選挙区民が参加すると「日当5000円」が支払われ――。
「『10月22日にこんなファックスが届いたぞ。岸田首相の応援演説に行けば、5000円もらえるんだって』と知人から誘われたんです。そんなこと、今の時代にあるわけねぇべ、と思ったのですが……」
小誌の取材にそう告白するのは、茨城県南部に拠点を置く運送業者の従業員・A氏だ。
「遊説に参加してみると、1000人近くが集まって盛り上がっていた。岸田さんも、候補者の女性の横で声を張り上げていましたね。その日、5000円をもらうことはなかったのですが、演説の数日後、実際に現金書留で5000円が届きました。ただ、私もこの選挙区の有権者です。『本当にお金をもらっていいのか……』と疑問を抱きながらも、受け取ってしまった。領収証にサインを書いて印鑑も押しました」
そう吐露するのだった。
岸田文雄首相の応援演説で選挙区民に支払われた5000円。これは、公職選挙法で固く禁じられた「有権者買収」ではないのか――。
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source : 週刊文春 2021年11月18日号