「年始以降、週を重ねるごとに来院患者さんの陽性率が上がり、しっかり感染対策している人の中からも陽性者が出始めた。いつどこでもらったのか、全く分からない方も少なくない。もはや誰もが罹患し得る状況だと考えるべきです」

 こう警戒を促すのは、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長だ。

 いま新型コロナの変異株オミクロンは、日本列島を覆い尽くそうとしている。

 1月17日、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県は国にまん延防止等重点措置の適用を合同で要請。埼玉県の大野元裕知事は「異次元のスピードで感染が拡大している」と現状を訴えた。

 鹿児島大学の西順一郎教授が解説する。

「オミクロンに対してはまだ人々の免疫がない。しかも潜伏期間はこれまでのコロナで最短の約3日。感染した人が発症するまでの時間も短くなるため、倍々になっていくスピードは、デルタの時より早くなります」

西氏

 自分や家族がいつ感染してもおかしくない現在、大切なのは“その時”に対する備えと心構えだ。そこで小誌は、専門家の知見をもとに“超実用的”マニュアルを緊急作成した――。

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source : 週刊文春 2022年1月27日号