1月12日に発症。先週号で自宅療養中の体験記を書いた記者が、感染したことで浮かんだ数々の疑問を、専門家にぶつけた。

「本日で療養終了です」

 PCR検査で陽性が判明して10日目の22日夜、保健所から通知がスマホに来た。遂に外に出られる。だがふと思う。熱も無ければ、喉の痛みも無いが、多少咳は出る。本当にこのまま人に会って大丈夫なのか?

 一時は39度7分の熱、喉の痛みと咳に苛まれたが、療養5日目には普段通りの生活に戻った。オードリーのラジオを聞き、ゲームを楽しむ余裕も出た。だが、咳は長引いていた。

 病院で検査を受け、医師や保健所の指示で始まった療養期間だが、終了は自己判断で決まる。療養解除の基準を保健所に尋ねると、

「発症から10日経過、かつ症状軽快から72時間が経過すれば、自己判断で療養を解除していい」

 という。試しに抗原検査を受けると陰性だった。だが、PCR検査を受ける必要はないのだろうか。そこで池袋大谷クリニックの大谷義夫院長に聞いた。

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source : 週刊文春 2022年2月3日号