野田聖子地方創生相(61)の夫・野田文信氏が、過去に暴力団組員だったなどと報じた「週刊文春」の記事は事実無根で名誉を傷つけられたとして、発行元の文藝春秋に1100万円の損害賠償を求めた訴訟。東京高等裁判所は2月3日、文信氏が元暴力団員と報じた点について、「真実である」とする判決を下した。
東京地方裁判所に文藝春秋を提訴
昨年9月の総裁選に出馬した野田氏。翌10月に発足した岸田政権では、地方創生相として入閣を果たした。
本会議場のひな壇の席次は“ナンバー2”とされる演壇の右側で、首相不在時の臨時代理の順位も松野博一官房長官に次ぐ2位。少子化担当相も兼務する野田氏は、首相の目玉政策の一つ、「こども家庭庁」の設置も主導している。
「今でもHPでは『日本初の女性総理を目指す』を掲げています」(政治部記者)
一方、「週刊文春」は2018年8月2日号で、文信氏が「会津小鉄会」傘下の「昌山組」に所属する暴力団員だったことなどを報道。文信氏は元暴力団員だった事実はないなどとして、東京地方裁判所に発行元の文藝春秋を提訴した。
裁判の過程で、「週刊文春」は、文信氏が昌山組に所属していたことを示す「暴力団個人ファイル」と題された警察庁の内部文書などを証拠として提出。その結果、東京地裁は2021年3月、文信氏が元暴力団員だった点について、真実相当性があるとする判決を下している。文信氏は判決を不服として控訴、小誌も一部判決を不服として控訴した。
「夫を信じている」と語ったが…
総裁選に出馬した野田氏は昨年9月20日、地方議員とのリモート会議で、夫の訴訟に関して「私は夫を信じている。身に覚えのないことを面白おかしくやられた」などと発言。さらに、9月22日には、自身のブログで<「文春」が根拠としている警察庁のデータベースについては、夫が文春を名誉毀損で訴えた裁判の判決において、証拠として全く信用されなかった怪文書>などとし、報道が事実無根であることを強調していた。
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source : 週刊文春 2022年2月17日号