「麻生氏のために、せっかく調度品を新調したんですけどねえ……」(自民党担当記者)
麻生太郎氏(81)が副総裁に就く際、高村正彦前副総裁の退任以来、3年間もぬけの殻だった副総裁室について「日当たりが悪くて辛気くさい」と漏らした。すると、茂木敏充幹事長が素早く対応。豪華なカーテンなどを提案し、「いいんじゃないか」と了解を得て数十万円かけて新しくしたという。だが、
「陳情客や、説明に来る官僚の数は、今も党本部5階の国土強靱化推進本部に陣取る二階俊博氏が一番多い。副総裁室の麻生氏のもとには大使館など海外からのお客さんもあるが、数では及びません」(同前)
そんな麻生氏を巡り、難局が続いている。一つは拡大を続けてきた麻生派の初の分裂だ。首謀した佐藤勉前自民党総務会長に同調するのは、従前、佐藤氏に近い御法川信英衆院議員のみか、あるいは阿部俊子衆院議員もありうるか、と見られていた。ところが2月25日、蓋を開けてみると、丹羽秀樹衆院議員まで名を連ね、4人が一気に離脱。同派は49人となり、第3派閥に転落した。
「麻生氏もまさか4人とは思っていなかったようです。平静を装っていますが、心中穏やかではないでしょう」(同前)
麻生氏が絡むもう一つの政局は国民民主党による新年度予算案への賛成だ。国民民主の玉木雄一郎代表と自ら話し、近い将来、連立政権に加わるよう求めた。
「麻生氏の公明党&創価学会嫌いは有名です。国民民主を連立に組み入れることで、公明サイドを牽制する狙いがあるのでしょうが、党内でも支持する声は多くない」(政治部デスク)
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source : 週刊文春 2022年3月10日号