3月16日午後11時36分ごろ、福島県沖を震源とする地震が発生した。1回、そして2回と揺れは間断なく続き、最大震度は6強。東北地方で3人が死亡し、225人が負傷した。18日の同時間帯には岩手県沖でも地震が起こり、同県野田村などで最大震度5強を観測した。

 一連の地震で福島県・宮城県各地で家屋の倒壊や破損が相次ぎ、交通インフラに甚大な被害をもたらした。東北新幹線下りのやまびこ223号は運行中に被災し、福島−白石蔵王間で脱線。乗客75人と乗務員5人は17日午前3時半ごろに車両から避難し、乗客3人が怪我をした。しかし、JR東日本は被害が集中した福島−仙台間について、今月中の全線復旧は難しいとの見通しを示している。

福島県新地町では空き家が倒壊した

 さらに地震の発生直後には東京都内だけで約70万軒が停電。首都圏を中心に一時、約210万軒が暗闇に包まれた。各地の発電所が操業を継続的に停止したことを受け、18日には東京電力ホールディングスが異例の節電を呼びかける事態となった。

 東日本大震災から11年を迎えた3.11の直後に東北地方を襲った巨大地震。記者は現場に向かった。

JR福島駅は「立入禁止」に

 新幹線が運休しているため、東京から車で5時間ほどかけてJR福島駅に到着。駅舎前に立つ駅員が利用客に現状を説明している。駅前では車の迎えを待っているのか、所在なげにスマホを見る市民が多くいた。

駅の入り口には全線運転見合わせの貼り紙が

 JR福島駅の駅員に話を聞いた。

「私は地震発生当時、非番だったので自宅にいたんです。大きな揺れは体感で20秒くらいでしょうか。特に2度目の横揺れは激しくて、タンスなどが全て倒れました。近所の人たちは、地震への備えからタンスにストッパーをつけてなんとか耐えたようですが。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル