日経社員A氏が語る。
「先週の文春記事が社内で波紋を広げています。『全員立たせて怒鳴りたい』などパワハラまがいの言動を詳報された井口哲也常務兼編集局長は会議でも急におとなしくなった。一方で、報道直後にも新たにキャップクラスの社員が会社に辞意を伝えるなど、人材流出が止まりません」
日経新聞で、一体何が起きているのか――。
3月29日に開催予定の株主総会の準備に追われる日経社内。その内部資料によれば「日経の危機」は相当深刻だ。例えば、昨年1年間の依願退職者数は53人。2016年の30人と比べても倍増近い。さらに驚くべきは内訳で、20代が24人、30代が18人。つまり依願退職者の実に8割が20〜30代の若手社員なのだ。
日経社員B氏が憤る。
「若手社員が次々に退社している原因は、職場環境の悪化にあります」
先週号では、前述の井口氏が、ウクライナ侵攻を巡る戦争報道は「Nikkeiの名前を世界に知らしめる千載一遇のチャンス」とのメッセージを社員に送っていたと報じた。
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source : 週刊文春 2022年3月31日号