電撃的なキエフ制圧は失敗に終わり、苦戦が伝えられるロシア軍。世界から孤立し、追い詰められていくプーチンが「最後の手段」に出る可能性も取り沙汰されてきた。冷酷非道の独裁者が「核」のボタンを押すのは――。
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「ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ」
その“ボタン”を押すと、室内にはけたたましい警報音が鳴り響く。20回以上に及ぶ警報音が鳴り止むと、すぐさま壁面のボードに設置された10のランプが点灯。核弾頭が搭載されたミサイルが10発、発射されたことが確認される。この間、攻撃先の“破滅”に要した時間はわずかに30秒だった。
ここは、ウクライナの首都・キエフから南に300キロの距離にある「戦略ロケット軍博物館」。旧ソ連が冷戦時代に設置した核ミサイルの「発射指令室」がほぼ現存し、実際に体験もできる世界唯一の施設だ。
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source : 週刊文春 2022年3月31日号