〈ここまで豊富な「まぐろ」商品を提供できるのは、凄腕バイヤーが在籍するスシローだからこそです〉
2月下旬、回転寿司大手のスシローがそう謳い、「絶対王者スシローの鮪」フェアを開催した。
スシローはFOOD&LIFE COMPANIES(以下FOOD社)の子会社、あきんどスシローが運営。国内639店舗は業界1位、国内事業の売上高は2100億円超に及ぶ(21年9月期)。
同フェアではマグロの最高峰といわれる青森県・大間産の「天然本鮪食べ比べ」を目玉とした。だが――。
3月15日、FOOD社は「食材に関するお知らせ」を公表。〈弊社が取り扱いました「大間産まぐろ」に関して、国が指定する漁獲枠に沿ったものか否かについて確認を進めております〉と記されていたのだ。
太平洋クロマグロには年間漁獲量の制限がある。だが昨年11月、大間のクロマグロの漁獲量に一部未報告があり、大間漁協が水産庁や県から指導を受けていると東奥日報が報道。漁協を通さずに取引する「脇売り」の横行を指摘した。
ジャーナリストの樫原弘志氏が解説する。
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source : 週刊文春 2022年4月7日号