「コンプライアンスの遵守やハラスメント防止が叫ばれ、社内研修も定期的に行われているのですが、『またか』と思いましたね」(日経社員A氏)
先週号で報じた通り、エース級の若手社員の相次ぐ依願退職(昨年1年で53人)やハラスメント相談の多さ(同30件)で悩み深き日経新聞。そんな最中の3月23日、新たな不祥事が判明した。
その日、発令された辞令には編集に携わる某センターのグループ長・X氏についてこう記されていた。
〈就業規則第77条1項5号および7号により、出勤停止2カ月とする〉
極めて重い、異例の処分。就業規則は下写真の通りだが端的に言えば5号がセクハラ、7号がパワハラである。何があったのか。
「X氏は今年に入り、まん延防止等重点措置の最中にもかかわらず、深夜までルール破りのはしご酒に後輩を無理やりつきあわせ、さらには、そうした席でパワハラやセクハラに該当する言動を行っていたのです」(日経社員B氏)
こうしたX氏の行為を知って、ある幹部は「史上類を見ない、最低の事例だ」と吐き捨てたという。
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source : 週刊文春 2022年4月7日号