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4月末で供給停止も…電気・ガス代の爆上げが来る

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 経済

「お客様にご対応しないといけないのに、私たちも事業停止を、発表当日に知らされたのです……」

 こう嘆くのは格安電気を新電力として供給する「エルピオ」の関係者だ。

市川市のエルピオ本社

 電気やガスの値上げが止まらない。東京電力エナジーパートナーによると、平均的な家庭を基にした今年4月の電気料金の試算は、8359円。8カ月連続で値上がりし、前年比28%の上昇だ。同様にガス料金も、東京ガスによれば、今年4月は5694円。こちらも前年比で14%も上昇した。

 なぜなのか。経済評論家の加谷珪一氏が解説する。

「電力の主な燃料は液化天然ガス(LNG)や原油、石炭。都市ガスは主にLNGから作られています。これらの輸入価格が高騰し、料金に反映される仕組みだからです」

 日本省電の久保欣也社長が続ける。

「昨年から世界的に脱炭素の流れが強まり、調達競争が激化。さらにコロナ禍から徐々に経済活動が再開したことで燃料需要が回復し、価格が高止まりしている所に、ロシアの侵攻が追い打ち。そして悪いことに、日本の電力市場は非常に脆弱で『燃料のマーケットがくしゃみをすると、電力市場は風邪を引く』という関係にあり、国内の多くの会社が苦しんでいます」

 いま苦境に喘いでいるのが新電力事業者だ。大手より安いことがウリだったが、

「自前の発電施設を持たず、市場を通して電力を調達するので、大きな価格変動があればすぐに吹っ飛んでしまう」(前出・加谷氏)

 冒頭のエルピオは3月25日に突如、4月末での電力事業停止を発表した。エルピオ幹部が明かす。

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source : 週刊文春 2022年4月7日号

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