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SMBC日興証券 裁判に提出された営業担当者の“回転売買”音声

スクープ速報

「週刊文春」編集部
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 金融商品取引法違反(相場操縦)の罪で法人として起訴されるなど、グループ全体のガバナンスの問題が指摘されるSMBC日興証券(東京都千代田区)。同社が、顧客から投資商品の販売を巡り、損害賠償請求訴訟を起こされ、営業担当者が顧客に“回転売買”を勧める様子を録音した音声データを裁判に提出していたことが「週刊文春」の取材でわかった。音声データを入手した。

 SMBC日興証券は、野村証券、大和証券と並ぶ三大証券会社の一角。2021年3月期の純営業収益は約3579億円に上る。

 問題の損害賠償請求訴訟は、2021年2月、東海地方に住む資産家のA氏が起こしたもの。A氏の代理人弁護士が言う。

「A氏は父親から受け継いだ株など4億円超の資産を保有していましたが、積極的な投資には興味がありませんでした。ところが2015年5月以降、日興証券営業担当のX氏から連絡が来るようになり、ハイリスクなレバレッジ商品を勧められるようになった。A氏はレバレッジなど基礎的な用語の意味も理解していませんでしたが、X氏から納得のいく説明を受けることなく、信用取引が行われたのです」

©共同通信社

 それから約1年間でX氏が行った取引は、実に約800回に及んだ。総額約78億円の信用買い、信用売りが実行されたという。

「こうした“回転売買”の結果、約1億9000万円の損失が出ました。さすがにおかしいと思ったA氏は2016年7月を最後に取引を停止した。この間に日興証券が得た手数料は約7000万円に上ります」(同前)

A氏とX氏の通話記録「“おまじない”で入れといたほうが」

「週刊文春」は、裁判で同社が提出したA氏とX氏の取引にまつわる通話記録を入手。音声データを確認すると、X氏が繰り返し“おまじない”という表現を口にしていることがわかった(音声は「週刊文春」電子版で公開)。

「ここはやっぱりね、いつものように“おまじない”じゃないですけどね。(略)新規売り、1000株だけ入れておきます」(2016年3月10日)

「これも“おまじない”で入れといたほうがいいような感じなんで。(略)1回新規売りですね、1000だけ入れときますんで」(2016年3月18日)

 SMBC日興証券に見解を求めたところ、以下のように回答した。

「係争中の事案につき、回答は差し控えさせていただきます」

副社長逮捕で会見する日興証券の近藤社長 ©共同通信社

 金融商品販売法は、取引の仕組みや損失の恐れなどを顧客に説明することを義務付けている。SMBC日興証券はその義務を果たしていたのか、が裁判の争点となりそうだ。

 3月30日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および3月31日(木)発売の「週刊文春」では、SMBC日興証券が提訴された本件について詳報するほか、「週刊文春 電子版」では、営業担当者の“回転売買”音声を公開している。

source : 週刊文春 2022年4月7日号

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