「先日、不正に関わった社員の処分が公表されました」(現役社員)
東証プライム上場の日本M&Aセンターホールディングス。平均年収が約1300万円という高給企業だ。
企業のM&A(買収・合併)仲介を手掛ける同社が、子会社の不正会計を公表したのは、2月14日のこと。過去5年半で延べ152件の不適切な営業報告が行われていた。
「営業担当者が契約書の押印部分などを偽造し、本来より前の四半期に売上を計上するのが手口でした。背景にあったのは、13年以上トップに君臨する三宅卓社長(70)の厳しい“ノルマ主義”。数字に追われた担当者らは不正に手を染めてしまいました」(同前)
不正公表後、社員から意見を募る匿名の意見箱をウェブ上に設置しているが、
「経営陣の責任を問う非難の声が多く寄せられているそうです」(別の社員)
そうした中、同社は3月23日、社員の処分を公表。上席執行役員1名を含む5名に諭旨解雇、さらに35名に降格、33名に出勤停止、20名に訓戒という処分が下された。
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source : 週刊文春 2022年4月14日号