ロシア軍が一線を越えた。ウクライナ近郊の都市・ブチャで民間人を虐殺。その数400人超にのぼる。国内経済は危機的状況を迎え、兵士には厭戦気分が漂い、側近たちの結束も揺らぐ。独裁者が失脚する日が近付いている。
▶︎ソ連独裁者の末路と同じ…クーデター 2つの条件
▶︎軍幹部“掃除人”が情報漏洩で逮捕された
▶︎原発侵攻 装備不足で被曝していたロシア兵
▶︎経済崩壊 戦費「1日2000億円」、物価3倍
▶︎“美しすぎる検事総長”も反プーチンに転向した
ウクライナの首都・キーウから北西25キロの都市・ブチャ。3月4日午前7時、町に銃声が鳴り響く。落下傘部隊の徽章をつけた司令官と2人のロシア兵が、近くの広場に住民たちを集める。その中の1人に若い男性がいた。ロシア兵は彼のTシャツを背中から頭まで引っ張り上げた。そして、後頭部を一息に撃ち抜く。彼は倒れ、女性たちの悲鳴が響き渡った。
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source : 週刊文春 2022年4月14日号