「友達と外で会っていて、砲撃の音が聞こえたら『逃げろ、逃げろ!』と声を掛けあって、家まで走っています」
ロシアと国境を接するウクライナ北東部・ハルキウの男性(31)はこう語る。
ハルキウはウクライナ第2の都市で、目下、首都キーウから戦略目標を東部に変えたロシア軍の激しい砲撃に晒されている。記者がSNSを通してつながったこの男性は、「インタビュー中にも砲撃の音が聞こえるでしょう」と言いながら、こう続けた。
「1日100回ぐらい、砲撃の音が昼夜問わず聞こえてくる。ロシア軍は1回の砲撃につき40発ぐらいの弾を撃てる装備を持っているので、実際の着弾数はもっと多いのです」
彼は、すでに数百人の遺体を見たと話す。
「家の前の通りには墓地があり、ひっきりなしに死体が運ばれてきます。10日ほど前、国境近くの大通りに面したスーパーマーケットに並んでいた市民の列に砲撃があった。自動車と自動車の間に着弾し、30人ほどの列で12、3人が亡くなりました。地下シェルターにいた市民も砲撃で亡くなっています」
なぜハルキウに留まっているのかと聞くと、
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2022年4月21日号