駐車場に集まる警察と、その中央にある焼け焦げた乗用車。ところどころ炭化しているのが火の勢いを物語っている。4月1日午前4時20分ごろ、山梨県甲府市内の「無添くら寿司」駐車場内で、1台の乗用車から出火し、車中の男性一人が焼死した。実はこの男性はくら寿司の社員。店長を任されていた中村良介さん(仮名)だった。
「朝から勤務だったので早めにお店に着いたら、警察がたくさん来ていてびっくりしました。遠巻きに見ていたら、明らかに店長が乗っていた車でした。ただ警察にも、上司に尋ねても『身元はまだわかっていない』と言われてしまって。でも、もし店長が自殺したとしたら、と考えたとき、すぐに“上司のパワハラ”が頭の中で結びついてしまったんです……」(くら寿司の元従業員)
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source : 週刊文春 2022年4月28日号