清流がせせらぎ、四季の表情豊かな山々に囲まれた山梨県道志村は、キャンプの聖地として知られる。
2019年9月21日の午後。千葉県成田市から同村のキャンプ場を訪れていた小学1年生・小倉美咲ちゃん(当時7)が、忽然と姿を消した――。急転直下の展開を迎えたのは、2年7カ月が経過した今年4月25日のことだ。
「人の骨のようなものを見つけました」
その2日前、独自に美咲ちゃんを捜索していたというボランティアの40代男性が、山道脇にある枯れ沢付近の斜面に数センチ四方の骨片を発見。一旦は帰宅したものの、25日に再び現地を訪れ、山梨県警道志駐在所に届け出たのだ。
県警が骨を回収して調べた結果、死後数年が経過した子供らしき頭部の一部と判明する。
「劣化が激しく、個人を特定するDNA型は検出されませんでした。性別も不明です」(社会部記者)
その後、県警が枯れ沢を中心に捜索すると、5月4日までに左右の靴、片方の靴下、黒い長袖のハイネックが相次いで発見されたほか、人の肩甲骨とみられる骨も見つかった。靴や衣類は、失踪時の美咲ちゃんが身に着けていたものに類似しているという。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2022年5月19日号