ロシア外務省が発表した「入国禁止リスト」の中に小誌編集長が含まれていたことが明らかになると、インターネット上で「プーチンの身長について報じたからでは」と囁かれた。確かに3月10日号ではプーチンについて、「低身長のコンプレックス」との見出しを付けた。同じくリスト入りしたスポーツジャーナリストの二宮清純氏も低身長について言及していた(『週刊漫画ゴラク』4月29日号)。そこでプーチンの身長を検証してみると……。
1999年、新興財閥のボリス・ベレゾフスキーの推薦でエリツィン大統領の後継候補に躍り出たプーチン。彼と会ったエリツィンは会見後、こう漏らした。
「彼でいいと思うが、小柄だな」

小誌と「ロシア入国禁止仲間」でもある筑波学院大学の中村逸郎教授が語る。
「ロシア国内でも、プーチンは背が低いというのが共通認識です。ロシア人男性の平均身長は177cm。彼の公称は170cmですが、そんなにもない。首脳会談などの場では挨拶もそこそこにすぐに座りたがる。そのくせ座ると一転して堂々と振る舞うんです。彼が演説でやたらと『偉大なロシア』『強いロシア』を強調するのも、コンプレックスの裏返しだと考えられます」
そこで、過去に諸外国との首脳会談などで撮られた写真をもとに徹底検証した。
確かに座っている写真が多い印象だが、今年2月、中国の習近平国家主席と並んだ写真が北京で撮影されていた。スーツ姿のプーチンは、180cmの習近平よりは背が低いが、10cm以上の差があるようには見えない。前出の中村氏は言う。
「プーチンが、身長を高く見せるための厚底靴『シークレットシューズ』を履いているのは公然の秘密です」

スーツ姿では実測はできないようだ。そこで、裸足の写真を探したところ、2005年にロシアの柔道場で撮影された、ロサンゼルス五輪の柔道金メダリストで、現JOC会長・山下泰裕氏とのツーショット写真があった。流石に畳の上でシークレットシューズを履くわけにもいくまい。

パソコンの画面上の長さを計測できるソフトを使って、踵から頭頂までの長さを正確に測定。誤差を少なくするために3回測定した結果、180cmの山下氏は画面上では627ピクセルだった。同じ方法でプーチンの踵から頭頂までを測定すると、584ピクセル。比例式で計算すると、プーチンの身長167.655cmが割り出せた。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
すべての記事が読み放題
月額プランは初月100円
既に有料会員の方はログインして続きを読む
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 音声・動画番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2022年5月26日号