「これ、志位さんは共産党員向けに話していますね」
政治部記者がこう苦笑するのは、5月28日に朝日新聞に掲載された共産党の志位和夫委員長(67)のインタビュー。志位氏は、昨秋の衆院選の際に共産が立憲民主党と結んだ「限定的な閣外からの協力」について、「保留」とし、「残念だがなくなったわけではない」と強調。野党連合政権の実現についても「その道は絶対捨てるつもりはない」と訴えた。「限定的な閣外からの協力」は共産が初めて他党と結んだ政権枠組みの合意であり、それまで他党から疎外され続けてきた党員たちを高揚させた。
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「夏の参院選に向けて党員のやる気を繋ぎとめる必要がある。そのため、志位氏は野党連合という政権獲りの夢を強調せざるを得なかった」(前出・記者)
だが立憲側の本音は「白紙撤回したい」だ。共産が他党から距離を置かれるのは、ゆえなきことではない。外からの批判や助言を受け入れぬ狭量さが大きい。
「それを物語るのが、機関紙・赤旗による広告掲載拒否事件だ」(共産党関係者)
5月23日に発売された中北浩爾一橋大学教授の「日本共産党」(中公新書)をめぐり、赤旗が広告掲載を拒んだというのだ。
「志位氏の『目くじらを立てる本ではないが、結論が党の考えと違う。あえて宣伝しなくてよい』との意向が背景にある」(同前)
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source : 週刊文春 2022年6月9日号