三谷幸喜氏脚本のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。同じ三谷氏が脚本を務めた『真田丸』に引き続き、劇中の3DCG地図を手掛けるのが、コーエーテクモホールディングスだ。
「3DCGの監修を担うのは、シブサワ・コウ。これは、襟川陽一社長(71)のクリエイターネームです。ゲームプロデューサーとして83年に『信長の野望』を発売し、歴史シミュレーションゲーム(SLG)の先駆けとなりました。『信長の野望』シリーズの累計出荷本数は1000万本超。東証プライム市場に上場しています」(ゲーム関係者)
コロナ禍の巣籠もり需要などを受け、業績は絶好調だ。今年3月期は売上高が前年同期比20.5%増の約727億円、営業利益は同41.5%増の約345億円。いずれも過去最高を記録した。
「2月には『新信長の野望』が台湾・香港・マカオ地域で配信が始まったほか、3月には初のオフィシャルショップ『KOEI TECMO SPOT』を東京・渋谷にオープンしました」(同前)
最近話題になったのは4月下旬、大卒初任給を5万6000円増額し、月29万円にすると発表したことだ。業界最高の給与水準で、既存社員も月給平均7万3000円(23%)増とした。
「好業績を受け、株主への利益還元も充実させています。コーエーテクモは1株あたりの年間配当を50円などと定めていますが、増配を続け、今年3月期には普通配当を108円としました」(大手証券幹部)
そんなコーエーテクモの経営に熱視線を注いでいる人物がいる。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(36)だ。
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source : 週刊文春 2022年6月23日号