証拠は本に書いてある。理屈の通らぬ国の主張にばっさり切りこんだ。
財務省の公文書改ざんで夫を亡くした赤木雅子さん。捜査で財務省が検察に提出した資料を開示するよう裁判で求めた。ところが財務省は「提出したかどうかも明らかにできない」と回答拒否。それはないでしょ。
そこで雅子さん、証拠として、共著『私は真実が知りたい』の抜粋を裁判所に出した。154〜155ページで夫の上司が、改ざんについて一目でわかる文書「赤木ファイル」を検察に提出したと語っている。
「検察がガサ入れに来た時、赤木さんは『これも出していいですか?』と聞いてきた」「僕は『出しましょう、全部出してください』と言って持っていってもらったんです」
過去には政府自ら検察に資料を提出したことを答弁で認めたこともある。雅子さんはあきれている。
「こんなの当たり前のことだと思うんですけど。財務省の皆さんはこの本を読んでないんでしょうね」
さらに続編の『マサコさん、がんばる』も近日刊行される。裁判開始から2年余り、生き生きと真実を求める雅子さん。見苦しい対応に終始する財務省との対比が鮮やかになる。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2022年6月30日号