「荷物や車があるのに、姿が見当たらなかった。そこで店舗内を探したところ、屋上で首を吊った状態でAさんが発見されたのです」
こう語るのは、名古屋市内の「エネオス」のガソリンスタンド店舗関係者だ。
系列給油所数1万2000と、国内シェア1位を誇るエネオス。A氏が勤めていたのは、エネオスと商標登録契約を結び、ガソリンスタンドを全国で約130店舗展開する三愛リテールサービスだ。品川に本社を置き、売上高は650億円。
A氏は勤続22年のベテランで、同社の接客サービスコンテストでは最優秀賞を受賞。サブマネージャーとして働いていた。
「仕事覚えが悪い部下に、自分の業務後も付き合ってあげていた。バイトの信頼も厚かった」(同前)
なぜ彼は、店舗で自殺したのか。同社従業員が語る。
「一つは過重なノルマです。会社から、洗車や車検、オイル交換などで、毎日10万円の売上が目標とされた」
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source : 週刊文春 2022年7月7日号