「世界一の仕事を手放すのは悲しいが仕方ない」
7月7日、英ジョンソン首相が辞意を表明した。最大の原因はロックダウン中に、首相官邸などで繰り返し飲み会が行われていた“パーティーゲート”である。
「調査報告書が5月25日に公表され、2020年6月に首相の誕生日パーティーが開かれたこと、21年4月のフィリップ殿下の葬儀前夜にスタッフが官邸内でパーティーを開いたことなど、様々な事案が確認されたのです」(英紙記者)
6月の与党・保守党内での不信任投票は辛うじて切り抜けた首相。決定打は、保守党議員のセクハラ疑惑を巡る“嘘”だった。
「6月29日、大衆紙『サン』が、今年2月に院内副幹事長に起用されたクリス・ピンチャー氏が会員制クラブで男性二人に痴漢行為をしていたと報じた。ピンチャー氏は翌日辞任。問題は彼が以前から同様の行為を繰り返していたのを、首相も知っていながら、院内副幹事長に任命したこと。しかも首相は当初、『知らなかった』と語ったが、その後、『忘れていた』と発言を翻した」(同前)
7月5日、ジョンソン首相がピンチャー氏の任命は「間違いだった」と認めるとスナク財務相とジャヴィド保健相が辞任。7日未明までに、閣僚や政府高官など50人以上が次々と辞任を表明し、24時間で辞めた人数は過去最高を記録した。そして遂に首相も辞任の意思を固めたのだった。
だが往生際の悪さも超一流。次の保守党党首が決まるまでは、“世話役”として首相を続けるという。
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source : 週刊文春 2022年7月21日号