世界に追悼の声が広がった安倍晋三元首相の死去。そのなかで特異な反応を示したのが中国だった。ネットは歓喜の書き込みであふれ、割引セールや特別メニューを打ち出す店舗や飲食店も相次いだとされる。その「祝賀ムード」のあおりを食ったのが、日本で働く中国人記者たちだった。
中国ネットメディア「澎湃ニュース」の「特約評論員」の女性記者(32)は、7月8日、東京からの動画レポートで「安倍氏は日中友好に大きく貢献した」と語り、涙を流した。すると視聴者から「漢奸(売国奴)」「プロではない」「中国人の恥」などの批判が寄せられた。記者は「失態だった」「私は日中友好に力を尽くしてきた」と謝罪したが、批判は止まなかった。
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source : 週刊文春 2022年8月4日号