「会社側の弁護士から連絡があるだけで、6月以降、遊覧船の社長から事故原因についての説明は一切ありません。補償の話もなかなか進んでおらず、会社側への不信感は募るばかりです」
こう憤るのは、知床の遊覧船事故の遺族である。
4月23日、北海道・知床半島沖で発生した遊覧船「KAZU Ⅰ」の沈没事故。14人が遺体で発見されたが、12人が行方不明のままだ。北海道運輸局は6月16日、運航会社『知床遊覧船』の事業許可取り消しの行政処分を下した。
その後、運航会社はどうなっているのか。元従業員のA氏が明かす。
「7月上旬に遊覧船事務所の引っ越しをしました。看板を外し、遊覧船のロゴも全部消しました」
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source : 週刊文春 2022年8月18日・25日号