「うちの会社ではパワハラとセクハラが横行していますが、加害者は処分されるどころか何事もなかったかのように仕事をしている有り様。実は花形であるアナウンサーも、壮絶なハラスメントを受けているんです」
こう嘆くのはRSK山陽放送の関係者である。
山陽放送は岡山県と香川県を放送エリアに持つ、TBS系列の準基幹局だ。
「従業員数は約150人で『地域とともに』が社是。これまで香川県豊島(てしま)の産廃投棄事件のスクープなど、地元密着の報道に力を入れてきた。2020年1月まで女子プロゴルフの渋野日向子選手が所属。昨年亡くなった桑田茂前社長は彼女の恩人として知られています」(地元テレビ局関係者)
そんな同社がパワハラ問題で揺れたのは、今年3月のこと。報道局所属の男性記者のAさんが、報道デスクの先輩社員X氏に暴行を受けたとして、岡山県警に被害届を提出したのだ。
Aさんは30代で、全国紙記者からの転職組。一方のX氏は一昨年に勤続25年の表彰を受けた、報道と営業畑を歩んできたベテラン局員である。
“事件”が発生したのは2020年7月14日の午後10時ごろ。この日は定期人事異動の前日だった。
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source : 週刊文春 2022年9月1日号