「街はあの事件の噂で持ち切りです」(釜石市職員)
岩手県釜石市――。かつて「北の鉄人」と称された新日鉄釜石ラグビー部(当時)が全国にその名を轟かせた。この街で何が起きているのか。
「今年5月、全市民約3万2000人分の住民基本台帳データを持ち出したとして、市は女性職員Aと男性職員を懲戒免職にしたと発表。Aは情報を売却などしておらず、むしろ話のネタに使っていた」(地元記者)
調査では、別の40代女性職員Bの関与も浮上した。
「BはAと仲がよく、部署内のPCで閲覧した個人情報を渡していた」(同前)
件数としては、多く見積もっても十数件だったとされるが、問題はその中身。
「通院歴、結婚歴、出産歴など市の懲戒処分の指針では、『秘密漏洩』に当たる最重要の個人情報が含まれていたのです。調査担当の女性総務課長は事態を重く見て、Bを懲戒免職にする方向で7月15日に懲戒審査会を開こうとした」(市幹部職員)
ところが審査会が開かれることはなかった。
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source : 週刊文春 2022年9月1日号