〈ある部活で監督の体罰が横行している。この連絡が監督に知られると生徒が報復されてしまう〉
スポーツ名門校として知られる千葉県の木更津総合高校。匿名の保護者から学校に“通報”があったのは、6月下旬のことだった。
「真心教育」を建学の精神に掲げる木更津総合高校は1963年創立。約1900人の生徒を擁する県内最大級の男女共学の私立高校だ。特筆すべきは運動部の実績。春4回・夏7回の甲子園出場を誇る硬式野球部、インターハイ常連の柔道部をはじめ、多くの部活が全国レベルの実力を有している。
そんな中、保護者から寄せられた悲痛な声。〈ある部活〉とされているが、これがサッカー部を指していることは、校内では周知の事実だった。
「サッカー部のX監督とコーチの指導が『パワハラではないか』との指摘がこれまで何度も寄せられていたのです」(学校関係者)
木更津総合高校サッカー部は約80人の部員ほぼ全員がスポーツ推薦で入学している強豪。昨年までは千葉県のU-18サッカーリーグで1部に所属していた。
しかし、新チームが発足した今年4月に“事件”が起こる。1年生部員・A君の父親が明かす。
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source : 週刊文春 2022年9月15日号