“官僚答弁”の連発で批判を浴びたのは、9月14日の「報道1930」(BS-TBS)に登場した葉梨康弘法相(62)だ。旧統一教会の二世信者だった女性が、高額献金で貧しい生活を送った実体験を踏まえ「新しい法律を」と訴えたのに対し、葉梨氏は「現行法で何ができるか、整理されていない」と繰り返す。司会の松原耕二氏から新法の必要性を突っ込まれ、ようやく「可能性を否定するものではない」。慎重な答弁で、その場を切り抜けようとする姿勢に松原氏も「何を悠長なことをおっしゃっているのか」と、再ツッコミを入れざるを得なかった。

警察庁には17年間勤務した

 自民党関係者は「エリート臭が画面からぷんぷん漂っていた」と苦笑するが、それもそのはず。医師の父親のもとに生まれ、都内随一の進学校である筑波大附属駒場高校から東大法学部を経て警察庁に入ったピカピカのエリート官僚だった。

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source : 週刊文春 2022年9月29日号