週刊文春 電子版

「すぐそこにある異国へ!」東京“ハラルフード”紀行

熊崎 敬
社会 国際 グルメ

 イスラム教の戒律で、口にしてよいとされているのがハラルフード。ムスリム(イスラム教徒)の増加に伴い、食材店やレストランが都内にも続々登場中。いざ、すぐそこにある異国へ!

イスラム横丁で焼鳥や“ハラルパン”に舌鼓|新大久保 シディークナショナルマート

 外国ルーツの人々が通りを行き交い、店先からは濃厚なスパイスの香りが漂う――。

 コリアンタウンで知られる新宿の新大久保。その駅前には“イスラム横丁”と呼ばれる一角がある。界隈に密集するのは、ハラルフードというムスリムが食べられる食材を扱う店。世界ではいまムスリムが急増していて、すでに人類の4分の1に達している。イスラム教の波は日本にも及び、新大久保は日本最大のハラルマーケットになったのだ。

 

 日本ではまだ馴染みの薄いハラルについて、イスラム教のイマーム(導師)であるサイード佐藤さん(40代)が解説する。

「イスラム教では、すべての営みがハラルという“神に許された行ない”とハラムという“禁じられた行ない”に大きく分けられます。ムスリムは唯一神アッラーに愛される人間となるため、現世でアッラーが喜ぶ行ないをするわけですが、そのためには健康にいい食事をとることが大事。わかりやすくいえば、アッラーが禁じておらず有害でないものを食べることが、食におけるハラルになります」

 一方、口にしてはならないハラム食材の代表が豚とアルコール。例えば日本のパンの大半には、豚由来の乳化剤がつかわれているため、避けるムスリムも多い。ハラルとハラムの境界は一律ではなく、個人の判断に委ねられるという。

 さて、イスラム横丁に埼玉県や千葉県といった遠方からもムスリムが訪れるのは、多種多様なハラルフードが手に入り、さらには店先で焼鳥やカレー、故郷のスイーツやラッシーなどを食べながら、同胞と交流することができるからだ。

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source : 週刊文春 2022年9月29日号

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